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転職エージェントが信用できない原因とは【アンケート】

転職エージェントが信用できない原因とは【アンケート】

昨今、転職の仕方も様々となり、その1つの手段として転職エージェントの利用が増加しています。

しかしながら、転職エージェントを検索すると

「転職エージェント むかつく」

「転職エージェント やめとけ」

「転職エージェント 必死」

といったサジェストがでてきます。転職エージェントで良い体験をした方にとっては「なぜだろう」と思うかもしれませんが、「転職エージェントで嫌な思いをした方もいる」ことになります。

 

今回は転職エージェントと求職者を繋ぐサービスをしているマイナビスカウティングが調査した転職エージェントに関する信用アンケートを公表します。これから初めて転職する方や一度転職した方も、今後の転職活動に役立てられるような情報にしていきますので、ご参考にしてください。

転職エージェントは信用できるのか

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信用できる:64件(64%)
信用できない:36件(36%)

という結果になりました。この割合をどう見るかは見る方次第ですが、個人的には約4割の方が転職エージェントに対して信用できないのは多いと感じました。信用されていない転職エージェントを使って転職する気になる方は少ないです。そのため、別の転職エージェントを探すことになりますが、10人いたら4人はそういった行動をしているかもしれません。人材紹介をしている会社が増加しているため、求職者は取り合いになっています。せっかく自社を選んでもらった求職者が「この人信用できないな」という理由で別の転職エージェントに移ってしまうのは大きな機会損失といえます。また、転職エージェントは人が人を呼ぶ傾向があります。「あの転職エージェント良かったよ」といった友達同士の軽い会話から紹介されて応募するパターンがあります。信用できない転職エージェントにはそういったことは起きませんので、長い目でみても機会損失をしてしまっています。

求職者から見た時は複数の転職エージェントに転職支援を頼むことの重要性の裏付けとなります。世の中の求職者の約4割が信用できないと思う体験をしているため、もしあなたが転職をするときも同じ境遇になる可能性は充分にあります。「信用できる転職エージェントは正しい」というわけではありませんが、納得のいく転職をするためにも、複数の転職エージェントに転職支援を依頼することは、転職先を大きく左右することになると思います。

転職エージェントが信用を下げている原因

転職エージェントが信用できないランキング

1位:紹介先の企業や業界の知識不足
2位:紹介数が少ない
3位:強引な転職支援

となりました。

まずは1位の「紹介先の企業や業界の知識不足」より解説します。
転職エージェントという名前からも「エージェント≒その領域のプロフェッショナル」という想起になりがちかと思います。全業界・全職種のことを事細かなに知っていることは難しいですが、自分の紹介する企業やその業界は知っておいてほしいというのは自然な発想だと思います。しかしながら、実際はそうではないケースが散見しています。

・職種、業種経験の浅い人が多い

・求職者の対応はしているが、採用する企業は対応していない(CA/RAで分業している)

・会社として特化型ではなく、全方位型で事業運営している

・日々の仕事が忙しすぎる

これらが主な理由として挙げられます。こちらについて解説をしていきます。

まずは「業界経験の浅い人が多い」です。転職エージェントという道を極めて数十年という方がいる一方、転職エージェントは前職の職種や業種に縛りがないことが多く、比較的就きやすい仕事です。また参入障壁も低いため人材紹介会社の社長が「初めて人材紹介をやります」みたいなケースも珍しくありません。転職エージェントなんて言われるとプロっぽい感じがしますが、職種・業種経験の浅い人が多い状態です。そのため、未経験から人材紹介をしている人はインプットをしていかなければならないのですが、人材紹介は比較的忙しい仕事です。自分の知らない異業種や異職種に対する知識がなかなか深まっていきづらいです。

ここまでが転職エージェント個人の話ですが、会社としての方針も紹介先の企業や業界の知識不足」を招いています。最近はIT特化や建築特化、医療特化など特化型が増えていますが、「うちは全職種、全業種対応します」といった企業が大半です。その方が求職者の取りこぼしが起きないのですが、求職者からすると「この人、ITエンジニアのこと何も分かってないじゃん」「商社ってモノを流す中間業者だけじゃないからね」といった自分の職種や業種に対して知見のない転職エージェントと当たってしまう可能性があります。また、「うちは求職者対応と採用企業担当を分けてます」といった企業もありますが、これも求職者からすると「この人、紹介する企業のこと何も知らないじゃん」といった、ただ求人票を見せているだけの人も発生してしまいます。

これらが諸々重なると、自分の転職支援をしている転職エージェントは知識が足りなすぎる…といったことが起きてしまいます。逆に「うちはこの職種特化です!」「うちは人材紹介経験5年以上の人しかいません」「うちの転職エージェントは求職者さんと同じ職種や業種経験者の転職エージェントを当てててます」といった方が求職者満足度が高いと言えます。

 

2番目の「紹介案件数が少ない」についてです。

これは単純に「紹介案件数が少ない=面談したら3件しか紹介されなかった」みたいな話ではなく、継続的な支援がなかったことだと思われます。もちろん、「初手の紹介数が少ない」といったことが理由に入れてもらっている方もいると思いますが、「数回の案件紹を介されたが、その後は全く紹介されない」といった方が信用を下げている要因と推測できます。主な原因は
・日々複数の求職者対応をしており、継続的に紹介する業務時間がとれない
・優先度で対応しており、紹介頻度が下がる求職者もでてくる
・単純に紹介する求人がない
あたりになります。解決する方法は大手の人材紹介会社に依頼することです。中小の転職エージェントよりか確実に求人数が多いです。そのため、紹介できる求人数の幅は圧倒的に違います。ただ、大手の転職エージェントも人次第です。数回の紹介で終わってしまう人もいれば、継続的に頑張ってくださる人もいます。そのため、「大手に頼めば大丈夫」と言い切れないとこがあります。ここまでの話に繋がるところがありますが「大手人材紹介会社に頼む」「特化型の人材紹介会社に頼む」などを上手く組み合わせることが大事と言えます。

最後に3位の「強引な転職支援」についてですが、これは転職エージェントの評価軸に「転職数」が招いている結果といえます。転職エージェントは基本的に「今月は何人を転職実現できたか」が評価につながりがちです。そのため、

・求職者のペースではなく転職エージェントのペースで転職支援が始まる

・内定の出た企業への転職を強く勧められる

・とにかく応募することを勧められる

といった転職支援が起きがちです。求職者から見ると、「それは本当に自分のことを思っての言動なのか…?」状態になってしまい、転職エージェントへの信頼を下げてしまっています。しかしながら、こういったことは広く知れ渡ったことであるため、理解している転職エージェントは強引な転職支援をしていません。求職者第一の動きが長い目で見た時に自分に返ってくることを身をもって実感しています。そのため、求職者の転職を成功させること第一で動いてくれます。逆に目先の数値を第一優先してしまっている転職エージェントは信用を下げているといえます。

頼みたいと思われる転職エージェントの特徴

信用できる転職エージェントランキング

1位:転職実績情報が豊富且つ自分の職種に合っている
2位:紹介案件数が多い
3位:職種特化系で運営しているサービスに在籍している転職エージェント
3位:マイナビスカウティングのようなサービス運営側からの評価が高い

となりました。1位は他よりも数が多く集まった「転職実績情報が豊富且つ自分の職種に合っている」でした。転職エージェントを選ぶ際に「転職実績情報が豊富且つ自分の職種に合っている」かを見極めるのは難しいですが、求職者は自分の話が分かる上に良い転職先に導いてくれる転職エージェントを求めていることが分かります。昨今、特化型の転職エージェントが業績を伸ばしている印象ですが、求職者とのニーズにもマッチしていると分かります。

2位は「紹介案件数が多い」になりました。信用を下げる要因に「紹介案件数が少ない」が1位でしたが、頼みたいと思えるランキングでは2位として上がりました。求職者心理としても「100件しか持っていない転職エージェント」よりも「数万件持っている転職エージェント」に頼んだ方が「自分の知らない求人と出会えるかもしれない」「本当に良い求人を紹介してもらえるかもしれない」という考えがあるように思えます。

また「紹介案件数が多い≒今はなくても、早い内に新しい案件を紹介してくれるかも」という心理もありそうなため、そういったことも含めて紹介案件数の多い転職エージェントが好まれていると推測できます。紹介案件数が多いのは、やはり大手の人材紹介会社です。実際に大手の人材紹介会社に登録する人が多いのも、こういった心理が働いていそうです。

3位は「職種特化系で運営しているサービスに在籍している転職エージェント」になりました。これは1位の結果に通ずると思われます。自分の職種のことを理解している転職エージェントが求められている結果と言えます。転職エージェントは業界職種未経験で入ってくる方が多いため、自分で置き換えてみても「自分はPdMとして転職したいのに、PdMという言葉も知らなければWebにも詳しくない」みたいな転職エージェントに転職支援をされても辛いところがあります。「きっとこの人は変な企業を紹介するんだろうな」と思ってしまいますね。

同率3位でになった「マイナビスカウティングのようなサービス運営側からの評価が高い」ですが、こちらは「運営側から評価が高い=良い」ではなく「ちゃんとした運営会社であれば、そこからの評価は信用できる」だと思われます。マイナビスカウティングは転職エージェントに点数をつけていますが、この点数は求職者第一の評価軸であり、参画している転職エージェントにも点数のアルゴリズムは公表しておりません。その結果、求職者からは一定の支持があります。今回、第3位ながらも信用できる要素に挙がっているため、運営サイドとしては引き続き求職者第一の運営をしていきたいと感じました。

転職エージェントへの意見

フリーコメント形式で転職エージェントに対する意見も集めました。内容をいくつかに分類すると以下のようになります。

・有耶無耶にせずに、しっかりとアドバイスをしてほしい
・質の低い転職エージェントが増えている印象がある
・自分が紹介される側になって紹介しているのか疑問に思う
年齢で判断されているのではないか?

に関連するコメントが多かったです。求職者からすると、転職エージェントの事情は関係ありませんので、自分にとって最善の転職ができることを切に考え行動しています。そのため、そういった気持ちに反する転職支援をされることに対する意見が大元の気持ちとしてあるように思えます。また、35歳転職限界説はあまり語られなくなり、ミドル世代の転職も増加しています。そういった中で、そこを繋ぐ転職支援がまだ追い付いていないと感じる結果でもありました。採用する側の企業の意識も変えつつ、スキルの高いミドル世代をジャストフィットできるような転職エージェントは今後の需要になってくると思われます。

転職エージェントの信用度をスコア化

宣伝ではありませんが、マイナビスカウティングでは転職エージェントをスコア化しています。

これは求職者にとっていい転職を実現できることを目的とした機能であるため、スコアの高い転職エージェントは良い転職支援をしている傾向にあります。
※マイナビスカウティングに参画いただいている転職エージェントにもロジックは公開していませんので、点数をハックするようなこともできません。

今回、この機能に対する改善案をいただきました。今後のサービス改善に利用させていただきます。多くのご意見ありがとうございます。

まとめ

転職市場が活発傾向と職業紹介事業者の増加に伴い、転職エージェントは増加しています。求職者にとって良い転職を実現できる転職エージェントが増えることは喜ばしいことですが、その一方で求職者が悪い印象を持つ転職エージェントも増えている傾向にあると感じます。数が増えると質が落ちるのは世の常ですが、業界としての改善ポイントと言えます。

また、本アンケートの内容をシンプルにまとめると
「大手の人材紹介会社」「特化型の人材紹介会社」を組み合わせて依頼する。
が大事であるようです。この記事を見ていただいた方が良い転職エージェントに巡り合えることの手助けになっていれば幸いです。

 

 

調査方法/インターネット調査
実施期間/2024年11月28日~2024年12月15日、回答数101名


プロフィール

マイナビスカウティング編集部

「求職者第一の情報を届ける」をモットーに独自に取材・分析をした記事を掲載しています!