特集
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昨今、転職は一般的なものとなったことで年々転職者は増加しています。しかしながら、転職者の数が増加する一方で、誰しもが転職成功しているわけではありません。転職して後悔するケースも発生してしまいます。
昔よりも転職が一般的になったと言いつつも、人生で転職する回数は片手で数える程度の方が多数だと思います。そのため、昔と変わらず大事な選択になりますし、転職で失敗するというケースは可能な限り避けたいところです。
今回は転職後に失敗したケースをアンケート形式でまとめました。また、転職後に後悔しないための方法も合わせて見ていくことで、転職後に後悔しないようにしてもらえればと思います。
1位：社風が合わなかった
2位：思っていた仕事と違った
3位：聞いていた労働条件と違った
3位：上司との関係性に苦労した
となります。それぞれの解説をしていきます。
1位：社風が合わなかった
内定が出て入社するまでの間に
・社長としか面接をしなかった
・会社見学はなかった
・現場社員との面談がなかった
というケースは珍しい話ではありません。また、一般的に合いづらい社風の会社ほど内定から入社までの間を無碍にしてしまいがちです。そのため、会社見学や現場社員との面談等の入社準備がないケースもあります。こういったことが起きると、想定していた社風と異なる結果を招いてしまいます。
また社風が合わないにも色々な種類があり
・チーム主義かと思いきや個人主義
・論理的かと思いきや直観重視
・スピード重視かと思いきやじっくり進めるタイプ
・定量評価重視と思いきや定性評価重視
・商品力勝負かと思いきや売り方勝負
・ウェットな職場かと思いきやドライな職場
全て逆も然りですが、思っていた感じと違うことがこういった結果になります。
自分の価値観と異なる会社に入社してしまうのは双方デメリットです。出来る対策としては、事前に会社見学をさせていただくことがあります。しかしながら、それだと全てを事前に知ることは難しいです。そのため、面接段階で価値観のすり合わせをすると良いです。自分の性格や考え方を面接用にアレンジせずに、会社の時の自分を出すつもりで面接を臨む方が将来的なリスクを抑えられます。
2位：思っていた仕事と違った
基本的には
会社側：〇〇の仕事をしてもらいたい
求職者側：〇〇な仕事がしたい
が一致したことにより、他要素もクリアすると内定がでます。そして、条件面もクリアになればその会社で働くことになります。
しかしながら、ここに食い違いが起きると「思っていた仕事と違った」になります。
・現場の求めている人材に対して、採用側が盛りすぎてしまっている
・思っている仕事もできるが、他の細かい業務がかなり多い
・面接に現場社員が出ておらず、実際の業務が正確に伝えられていない
・思っていた仕事もできるが、先の話
・ルート影響かと思ったら、まずは新規営業だった
などがあると思われます。
求人票の情報や現場ではない社員との面接だと、実際に行う業務のイメージをしきれない場合があります。そのため、「現場社員との面接希望」「上司になる人との面接希望」といったように、実際に一緒に仕事をすると思われる人たちと話す場を設けてもうことが良いと言われています。
3位：聞いていた労働条件と違った
基本的な流れとして、内定が出た後に内定通知書と併せて「労働条件通知書」や「労働契約書（雇用契約書）」も送られてきます。この内容をしっかり確認できて、不明点があれば会社と話し合うことができれば問題ありません。
しかしながら、現実は双方曖昧になっていることが多く
・「曖昧な記載だけど、細かく聞いたら心象が悪くなるかな…」という考えでそのまま合意する
・労働条件通知書が最低限の記載になっており、細かく分からない
・そもそも「労働条件通知書」や「労働契約書（雇用契約書）」がない
といったケースがあり、実際に働いてみると「聞いていた労働条件と違う」ということになってしまいがちです。
また、「求人票の内容＝認識している労働条件」となっていることもあり、「求人票に書かれている労働条件と違う」ということもあります。求人票には嘘偽りなく正しい情報を記載することがルールとなっているため、大手の転職サイトだとこういったケースが起きる確率は下がります。しかしながら、知らずでは済まされませんが、知らずに記載が誤っていたり、虚偽であったりすることもあるため、表現があいまいな求人票はしっかりと確認することを心がけましょう。
3位：上司との関係性に苦労した
入社後に仕事の機会が多いのは上司になる方が多いです。
・仕事の報連相
・目標設定
・各種承認
・査定等の面談
・日々のコミュニケーション
など、必然と関わる機会が多くなります。しかしながら、人と人が仕事をするため相性があります。
相性が良くない場合に良い上司であれば、上手く合わせてくれるのですが、あまり良くない上司だとこちらの気苦労が多くなります。
解決策としては、入社前に面談する機会等を設けてもらうことになります。しかしながら、入社前と入社後で別人になってしまう上司もいます。それを事前に分かることは難しいです。
1位：一緒に働く社員や上司と話す機会（リアル）
2位：社員の口コミが公開されているサイトを見ておく
3位：職場見学
となります。こちらもそれぞれ解説していきます。
1位：一緒に働く社員や上司と話す機会（リアル）
一緒に働く社員や上司と話す機会（リアル）が1位であり、Webで話す機会は4位以下の結果となりました。このことからも、リアルで話す機会に価値があると分かります。
・細かい仕草や表情、歩き方や服装や動き方などから見てとれる全体的な雰囲気
はリアルでの面談で分かる情報です。一見軽視しがちな情報ですが、合う合わないの直観的な部分を捉えるにあたっては重要な情報です。
「一緒に働く社員や上司とリアルで面談する場を設けてほしい」と人事部に伝えれば、基本的に設けてもらえることが多いです。会社によっては「そういった機会がありますが、いかがですか？」と聞いてくれるパターンもあります。積極的に設けてもらうように動くのが吉と言えます。
2位：社員の口コミが公開されているサイトを見ておく
転職後のギャップを埋めるために主流になりつつある方法です。リアルで話す機会から得られる情報も多いですが、会社の口コミが書かれているサイトはよりリアルな情報があります。
・年齢×職種における年収
・企業文化
・ワークライフバランス
・入社後のギャップ
・働きがい
など様々な角度から社員が生の声を記載しています。会社によってはあまり口コミがないパターンもありますが、1度は入社したい・する予定の会社の口コミを調べてみるとよいです。
しかしながら、口コミサイトの特性上ネガティブな意見が少し多めになります。またネガティブな情報の方が気に留めてしまいがちですが、1つの意見にあまり引っ張られないようにするのは心がけましょう。色々な人が同じような口コミをしている場合は信頼性が高いので、そういった情報を中心に見ていくと良いです。
3位：職場見学
こちらも有効な手段の1つです。1位の一緒に働く社員や上司と話す機会（リアル）と合わせて、職場見学を行うのが良いです。
・実際の職場環境
・どのように働いているのか
・全体的な雰囲気
を掴むのに有効です。また、より正確に捉えるためにも就業時間に職場見学をさせてもらうのが良いです。リアルな残業状況を知りたい場合は定時後にそういった機会を設けてもらうのも手ですが、就業時間に職場見学をさせてもらう方が大事な情報を得られることが多いです。
会社によっては職場見学をするか聞いてくれる会社もありますが、そこまで制度が整っていない会社が多いのも現実です。しかしながら、こちらから「職場見学をしたいです」と言えばさせてくれる会社の方が多いです。気になる場合は積極的に行っていきましょう。
1位：入ってみるまで分からなかった（64.4％）
2位：応募前に薄々感じた（12.9％）
3位：選考を受けている時に薄々感じた（9.9%）
となりました。2位と大きく票を大きく離して「入ってみるまで分からなかった」が1位となりました。全体の40％弱は入社前に何となく気づいたシーンもあったようですが、60％強は入社するまで分からないという結果になります。
これは様々な要因があると思いますが、「一緒に働く社員や上司と話す機会（リアル）」「社員の口コミが公開されているサイトを見ておく」「職場見学」で防げることも多いです。しかしながら会社によっては
・入社前にそういった機会（話す機会や職場見学）を設けない
・口コミが少ない
ことによって、入社まで分からないこともあります。
1位：そういった思いをしたことはない
2位：色々と気を遣ってくれているのが分かった
3位：良い人が多かった
となりました。1位は「そういった思いをしたことはない」となりましたが、良い職場かもしれないという視点で見ると、「色々と気を遣ってくれているのが分かった」となります。
これは中途社員が新しく入ってくる環境にいる方向けの話になりますが、それとなく気を遣った言動というのは中途社員には伝わっていると思います。入社から数週間はそういったところに少し気を遣っていただくことで、互いに気持ちよく働けると思いますので、気にしてもらえれば幸いです。
転職回数が増えることがそこまでネガティブな要素になることはなくなりつつありますが、願わくば無駄に転職回数を増やしたくはないと思います。しかしながら、転職後に後悔をすると早期離職に繋がることもあります。そういった事態にならないように、転職後に後悔することを事前に知りつつ、対策をうってもらえればと思います。
関連情報：転職先が合わない…「失敗したかも」と思った時どうすべきか
調査方法／インターネット調査
実施期間／2025年1月8日～2025年1月29日、回答数101名
プロフィール
マイナビスカウティング編集部
「求職者第一の情報を届ける」をモットーに独自に取材・分析をした記事を掲載しています！
