特集
昔から続く流れの1つに「大企業・大手企業に就職したい」があります。
・企業が安定しているから、将来的に安泰
・中小企業よりも給与が高くなることが多く、給与面での満足度も高い
・ネームバリューがあるのは色々と良い
などの効果が見込まれるため、新卒から大企業に就職したい流れは今もあります。
しかしながら、100人に100人が「大企業・大手企業に就職したい」と思わなくなってきている流れがあります。
・今の時代、大企業に就職しても安泰じゃない
・スキルを高めるのであれば、むしろベンチャー企業のほうが良い
・ベンチャー企業の方が給与が出る
など、時代の変化に伴う価値観の変化が起きており、新卒から良いプロダクトを持っている企業や良い社長のベンチャー企業を目指す方や大企業から中途でベンチャー企業を志望する方も増えてきています。
かく言う私もベンチャー企業を経験している身ですが、この流れは理解できるところがあります。
しかしながら「ベンチャー企業なら何でもいい」というわけではないということを強く推したいと思っています。
自分なりには納得したベンチャー企業転職であっても後悔するケースがあります。
今回は、ベンチャー企業への転職を検討されている方向けの記事になります。ベンチャー企業に転職する際に気を付けることを先駆者の方々の意見を参考にしながら見ていきたいと思います。
Contents
ベンチャー企業への転職経験有り:24.8%
ベンチャー企業への転職経験無し:75.2%
となりました。ベンチャー企業への転職はやはり勇気のいる行動ですし、誰しもに平等のチャンスがやってくる出来事でもありません。
経営しているベンチャー企業は既に市場のある分野に参入していたり、新しい分野に参入したりするため、新しく迎える社員にもレベルの高い要求があります。
また、泥臭いことから難しいことまで一通りの経験をしたり、社長の一声で方向性が変わるため、変化の激しい日常を送ることになります。 そういったところに飛び込むことのできる人材かも見定められます。
企業と求職者がスキルだけではマッチングしきれないところがあるため、まだまだ転職経験割合が低いと思われます。
また、ベンチャー企業の皮を被った自転車操業系企業も多くあります。
・新しい経験、スキルが得られる
・人よりも早く成長できる
・社会貢献度の高い仕事ができる
と思って入社しても、実際は人海戦術で売上を作るタイプで常に同じことの繰り返しのような仕事を任されるケースも少なくありません。
このタイプに入社してしまうのは若い方が多く、早期退職に繋がります。
その経験をされた方は友人や知人に「ベンチャーじゃなくて、やっぱり大企業だわ」といったように語りつつ、ベンチャー嫌いのような状態になってしまいます。
そういった情報を聞いた人たちも「やっぱり今の企業でいいわ」という感じになってしまうため、進んでベンチャーに飛び込む若手がなかなか増えてこない現状もあると思われます。
ベンチャー企業への転職は良かった:70.4%
ベンチャー企業への転職は悪かった:29.6%
となりました。ベンチャー企業に転職された方の7割は良い経験をされたようです。
基本的には良い経験になるようですが、見過ごせない割合くらいには「悪かった」と回答されている方もいます。
なぜ良いと思ったのか、なぜ悪いと思ったのかを知ることで、ベンチャー企業に転職する際に気を付けることが分かってきそうです。
1位:自身の成長面
2位:諸々の自由度面
3位:給与面、人間関係面、職場環境面
となりました。 1位は「自身の成長面」であり、ベンチャー企業に転職する1番の理由に相応しい結果になったと思います。
良いベンチャー企業は大企業や中小企業とは異なる経験があります。
例を挙げると
・仕事の川上から川下まで経験できた
・仕事のスタンスや進め方に尊敬できる方と出会えた
・通常数年かけて行うようなことを1年で経験できた
・若くして、小さいながらのチームを持ったことでマネジメントの経験も出来た
・結果を出すためのプロセスや本質を理解した
などがあります。 その経験ができたベンチャー企業で引き続き頑張るのも良いですし、転職や起業をする際にも、その経験は役立ってきます。
自身の成長は長期的な資産になることを見越して、ベンチャー企業に転職しつつ、結果的にその見返りが充分に得られたことは、良かった中でも1位になっていると思われます。
2位は「諸々の自由度面」になりました。
ベンチャー企業は大企業や中小企業と比べて自由度の高いことが多いです。
・出社するしないは自由。特に報告も不要
・服装や髪形も自由
・フラットな関係性のため、いつでも誰とでも話せる
・昼働いても良いし、夜働いても良い
などがあります。もちろん、企業によってどこまで自由かは異なりますが、自由度の大小はあれど大企業や中小企業と比べて自由な傾向にあります。
これはベンチャー企業が特に重視する「結果が大事」というところに繋がっています。
「結果を出すために、その過程を縛ったりはしない」という考えがあるため、諸々の事由に繋がっています。
注意点としては、人は楽な方に流れてしまう生き物であるため、ベンチャー企業に入った目的意識を強く保っていないと、自由を謳歌するだけで結果を出せずに肩身の狭い思いをすることになります。
1位:職場環境面
1位:会社制度面
3位:人間関係面
となりました。1位は「職場な環境面」であり、自身の体験も踏まえて「悪かったこと何?」と聞かれたらこれが1位になると思うので、納得の1位でした。
職場環境面は様々なことを指しており
・色々と細かいところで自腹を切らされる
・有料ツール系があまり導入されておらず、仕事のスピード面で色々不便
・冷房、暖房などの仕事をする上での環境が悪い
・モノ(PCや機具など)が古い ・勤務地が通いづらい上に駅からも結構遠い
・謎の文化がある
などがあります。
こういったベンチャー企業は自転車操業系のベンチャー企業であることが多いです。
また、企業価値が低いことで融資をあまり受けれていなかったり、社長が融資を嫌って受けていないケースがあり、それ故に直接売上に寄与しない環境面を軽視してしまいがちです。
主観ですが、職場が辺鄙であったり、コストに大きい影響の与える要素は仕方ないと思います。
しかしながら、社員が働いている時にその効率を上げる要素にお金をかけないのは、結果的に上手くいっていないことが多いです。
入社前に職場見学をさせてもらうことは重要だと思います。
また同率1位になったのは「会社の制度面」です。
職場の環境面と被る点もありますが、
・ルールがなさすぎる
・残業時間を計測する仕組みになっていない
・曖昧な部分は会社が有利になるような判断
などがあります。ベンチャー企業なので、会社の制度が整っていないことはある程度仕方ないと思うしかありません。その辺りも含めて「気にしない」くらいの鈍感力が求められるかもしれません。
3位は「人間関係面」となります。
企業の規模に問わず、退職理由の1位が人間関係になることからも、人間関係の悪いベンチャー企業は悪かったベンチャー企業として見られてしまいます。
そして、ベンチャー企業で人間関係が悪いのは少し特徴があります。
・社長の影響で社員の心が荒んでしまっている
・心の拠り所が見つけづらい
・社内の相談窓口がないことが多いので、自己解決しなければならないことが多い
・コンプライアンス意識がそこまで高くないことが多いので、言葉の暴力が強くなりがち
・在宅比率が高いと、社員同士でスキルを高めあう状態が作りづらい
などがあります。社員同士の仲が良くないベンチャー企業は社長の影響が大きいため、結果的には微妙なベンチャー企業かもしれません。
1位:社長がどのような人か
2位:やりたいことに対してできる環境なのか
3位:商品・プロダクトに将来性があるか、上司・同僚がどのような人か
となりました。1位は「社長がどのような人か」となり、こちらも自身の体験を踏まえて納得の1位です。
また、本記事において、1番重要なことだと思っております。
ベンチャー企業転職者だと社長がどのような人がなぜ1位なのかは何となく把握されているかと思いますが、以下のようなことがあります。
・社長の性格が微妙だと、働くのが一気に辛くなる。部署移動はないので、辞めることに直繋がる
・社長のビジネスセンスがないと、倒産まっしぐら
・社長がケチだと、それを被るのは社員
・社長の金儲け欲が強すぎると、利益が伸びても給与で跳ね返ってこない
・社長とそりが合わないと、辞めることに直繋がる
・社長がビジネスの方しか見ていない人(バランス感覚がない)だと、人として扱われていない感覚になる
などがあり、ベンチャー企業がいかに社長にかかっていることが分かります。
ベンチャー企業への転職をする際は社長と面接をする機会もあります。その時にどういった人なのかを見定める必要があります。
また、ベンチャー企業への転職をするのであれば、1度会食の場を設けてもらったりなど、人としてどういう人なのかを知る機会を可能な限り作ることをお勧めいたします。
2位は「やりたいことに対してできる環境なのか」になります。
こちらも多くの票数を集めました。 全てのベンチャー企業に当てはまるわけではありませんが、ベンチャー企業に入社する理由としても「一旦給与や待遇、労働時間のトレードオフに貴重な経験を得る」という背景が大きいです。
そのトレードオフを使用しているのにも関わらず、貴重な経験を得られないと意味がありません。
やりたいことができる環境なのかの確認はきちんと社長とすり合わせておくべきです。そこを濁してきたり、話が違うようなことであれば、そのベンチャー企業に入社するのは危険かもしれません。
1位:そういった機会がないだけで、内定が出れば転職する
2位:安定性を重視したいから
2位:能力面に自信がないから
となりました。1位は他と離して「そういった機会がないだけで、内定が出れば転職する」になりました。
昨今はベンチャー企業への転職で成功体験を積んだ人の声がSNS等で分かりやすくなったり、大企業でありベンチャー企業でもあるメガベンチャー企業も誕生しているため、「いけるなら行く」という声が多数派となっています。
しかしながら、良いベンチャー企業程狭き門です。また、実際に転職活動をしてみると「やっぱりベンチャー企業は止めようかな…」「大企業とベンチャー企業の内定がでたけど、流石に大企業かな…」といったように、いざ選択を迫られると、答えも変わってくる面も見てきました。
なので、気持ちとしては「内定が出れば転職する」でありつつも、いざ選択を迫られるとまた答えが変わってくるのかもしれません。
ベンチャー企業に転職した経験者は
・ベンチャー企業に転職したことは良かったけど、社長がどのような人かは要チェック
が多数派の意見となりました。
ベンチャー企業に転職していない人は
・そういった機会がないだけで、内定が出れば転職する
が多数派となりました。
スキルがあれば充分な年収を確保できつつある社会になっていることで、力をつけるためにベンチャー企業に転職する人も少なくありません。
しかしながら、ベンチャー企業の選定を誤ると後悔してしまいます。 今回の記事により、その選定の精度が上がれば幸いです。
調査方法/インターネット調査 実施期間/2025年2月6日~2025年2月17日、回答数109名
プロフィール マイナビスカウティング編集部
「求職者第一の情報を届ける」をモットーに独自に取材・分析をした記事を掲載しています!