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年俸制は月給制よりも良い?年俸制で働く社会人が抱える悩み

年俸制は月給制よりも良い?年俸制で働く社会人が抱える悩み

皆さまは年俸制でしょうか。もしくは月給制でしょうか。
昨今、年俸制で働く社会人も増加していますが、実際のところ年俸制は良いものだと思いますでしょうか。  
月給制で働く社会人にとって、年俸制に少し良さを感じる部分がありつつも、「年俸制って本当に良いものなのか」と乖離的に見てしまうところもあります。

今回は年俸制に関するアンケートを取りました。
・実際に年俸制で働く社会人が思っていること
・今は月給制だけど、年俸制に対してどう思っているか
といった内容を中心に生の意見を頂戴しています。

年俸制を検討している方や現在年俸制で他の人はどう思っているのかなど参考になる内容になっていれば幸いです。

年俸制で働く社会人の割合

Chart

年俸制である:29.1%
年俸制ではない:70.9%

という結果になりました。年俸制で働く社会人は3割弱であり、少数派となります。元々は殆どが月給制であり、人によっては年俸制に移行したり、
転職時に年俸制になる方が多いと思いますので、そういった背景を踏まえると、まだまだ少数になるのも納得の結果と言えます。

また、実際に年俸制を敷くパターンとして
・ITエンジニア
・外資系企業
・スタートアップやベンチャー企業での管理職採用
・スポーツ選手
・研究者
・上位役職者
といった職種や会社形態に従事される方が多いです。簡単に言うと、「実力を評価したほうが良い職種・会社は年俸制」になることが多いです。
こういったパターンに属する方は多くはありません。そのため、年俸制で働く社会人の割合が低くなるのも普通の結果と言えます。

年俸制への満足度

Chart (1)

満足している:48.7%
満足していない51.3%

という結果になりました。
・月給制だとこの社員に適正な給与を払えない
・他の社員とは異なるユニーク性の高いスキルがあるから、他の社員と給与形態を分けよう
という背景が多そうですが、約半分が満足していないようです。

月給制から年俸制に変わることで給与が上がる(もしくは一旦据え置き)になることが多いので、
満足する人が多いと思われましたが、何か理由があるようです。
その点についても調査いたしました。

年俸制の満足していない点は何か

Chart (3)

1位:結果的に年収が上がりづらい
2位:評価者が正しく結果の判断を出来ていない
3位:年収が下がる口実になっている
3位:結果を出すタイミング次第で年収が変わる
5位:何かとやっかみがある

という結果になりました。
年俸制にすることで、もしかしたら直近の年収は上がっているのかもしれません。しかしながら、長い目で見た時のトータル収入は上がりづらい背景があるようです。
日本は年功序列で在籍年数×下手をしていなければ、給与は上がる傾向にあります。
そこに関しては明確なロジックというよりかは、言わば慣習的に年収が上がっていくところがあります。

しかしながら、年俸制になると
・今年は年収を上げるべきか、ステイか、もしくは下げるべきか
をジャッジされます。きちんと結果を出していれば上がるのですが、
慣習的に上がる年功序列よりも毎回ジャッジされるのは年収が上がりづらいように思えます。

そして、2位の「評価者が正しく結果の判断を出来ていない」にも繋がるのですが、
ジャッジをする側がしっかりとした判断ができていないと、どれだけ成果を出しても年収が上がりません。
下手をしたら、関係値のようなところが反映されるかもしれません。
そういった納得性に欠ける判断もあり、満足のいかない点に繋がりやすいです。

年俸制自体に問題があるというよりかは、年俸制を運用する側に問題があるように思えます。

年俸制に満足している点は何か

Chart (2)

1位:毎月安定した収入のため散財しなくなる
2位:業績の影響を受けない
3位:見かけ上、毎月の収益が増える
3位:業績ではなく自身の結果に対する比重が大きいこと
5位:結果的に年収が上がっていきやすい

という結果になりました。月給制と年俸制の違いとしてボーナス月の有無があります。
月給制で働く社員はボーナスを貰っている社員も多くいます。
そして、6月や12月になると街頭インタビューやニュースで「ボーナスをどうする?」があります。
最近は投資に回す方も多いですが、「ボーナスだから使う」という人も多いです。
瞬間的にお金が入ったことで気が大きくなって使ってしまっているケースもあります。
思い返してみると、使わなければよかった…ってこともあります。

一方で年俸制にはボーナスがありません。毎月同じ額の給与が入ってきます。
そのため、ボーナスの時のようなお金の使い方をする心理になりづらいです。
むしろ、入ってくる額が安定している分、計画的な利用に繋がっていく傾向があります。
そういった心理的なところの作用によるメリットが大きいようです。

2位は「業績の影響を受けない」でした。
こちらも月給制と年俸制の違いとして挙げられる点です。
月給制はボーナスが業績影響によるところが大きいため、変動しやすい部分です。
会社によってはほぼ固定になっているところもありますが、業績連動をしっかりしている会社であれば、
会社の調子が良ければ多く還元されますし、悪ければあまり還元されません。
それが社員のモチベーションになっている部分もあるため、比較的業績連動をしっかりと行います。

一方で年俸制は会社の業績はあまり関係ありません。
更新のタイミングで年収が決まり、それを分割して支払ってもらっているだけなので、
会社の調子が影響することはあまりありません。
しかしながら、完全に影響を受けないわけではありません。
毎年業績が落ちている状態だと、理由を付けて下げられる可能性もありますし、その逆もあります。
業績の影響を受けないことが基本ですが、年俸制が視野にある方はその辺りの確認もしっかりと行うべきです。

 

月給制の人は年俸制にしたいと思っているか

Chart (4)

年俸制にしたい:44.2%
年俸制にしたくない:55.8%

という結果になりました。半分以上が年俸制を希望していないようです。
これは年俸制に対するイメージが影響していると思われます。
・年俸制ってスキルのある人がするから、自分がやっても年収上がらなそう
・会社の制度的に年俸制にするよりも、月給制の方がお得そう
・年俸制を決める人のさじ加減じゃん
といったイメージが先行することで、敬遠されていると思われます。

また、基本的には若い人ほどスキルをこれからつけていくフェーズにあります。
そんな方が年俸制にしたら、いつまで経っても年収が上がらない事態になります。

そして、年功序列で上がってきた中高年社員も同様です。
年俸制にしたら年収が上がらない、下がっていく社員が多いのが現実だと思います。

年俸制は一部の社員には効果があり、社員も会社も満足できる制度です。
しかしながら、多くの社会人にとっては厳しい結果が待ち受けているかもしれません。
そういったことが想定されるからこそ、年俸制にしたい社員が半数を超えないと思われます。

まとめ

本日は年俸制についてまとめました。
スキルや経験が豊富な方にとっては年俸制は魅力的な制度かもしれません。
しかしながら、年俸制になると、年功序列で享受できるモノはなくなる傾向にあります。
また、評価者次第なところがあるため、結果的に年収が上がらないケースもあります。
もし今の会社で年俸制にできる状態にあるのであれば、その辺りを予測しながら決めることをお勧めします。



調査方法/インターネット調査 実施期間/2025年2月18日~2025年3月3日、回答数134名


プロフィール マイナビスカウティング編集部

「求職者第一の情報を届ける」をモットーに独自に取材・分析をした記事を掲載しています!